ウィンナーコーヒーを喫茶店でオーダーしたら、ウィンナーソーセージが乗ったコーヒーが運ばれてきた。。。
なんていうジョークが昔ありましたが、ウィンナーコーヒーはシーセージとは無関係です。
ウィンナーとは、「ウィーン風の」という意味であり、ウィンナーソーセージはウィーン風ソーセージという意味になります。
つまり、「ウィーン風コーヒー」という意味のウィンナーコーヒーは、日本でもおなじみのものです。
でも、最近はアメリカ系コーヒーチェーン店の台頭などにより、最近の若い人にはなじみが薄くなっているかもしれませんね?
日本での「ウィーナーコーヒー」というのは、濃い目に淹れたコーヒーにホイップしたクリームを浮かべたものをさしています。
あるいは、先にホイップクリームをカップに入れてからコーヒーを注いだものもあります。
これと同じコーヒーは、同じヨーロッパの中でも国によって呼び名がさまざまになります。
イタリア語ではウィーン風コーヒーのイタリア語版、「カフェ・ヴィエンヌ」(あるいは「カフェ・ヴィエノワ」)がありますし
イギリスやアメリカでは「エスプレッソ・コン・パンナ」というものがあり、これはクリーム添えエスプレッソという意味になります。
ただ、このコーヒーをウィーンで注文使用と思ってもメニューにはありません。ウィンナーコーヒーという名前は、
日本のものなのです。日本のウィンナーコーヒーと全く同じものは、ウィーンのカフェハウスにはありません。
ウィーン人に最もよく飲まれているといわれているのは「ヴィーナー・メランジュ」で、これはいわゆるカプチーノと
同じものになります。この、メランジュのミルクの泡の代わりにホイップクリームを乗せたものが、
「譜ランチスカーナー」と呼ばれるコーヒーで、これが最も日本のウィンナーコーヒーに近いものかもしれません。
このように、オーストリアでは微妙な違いでコーヒーの呼び方が異なってくるので、
慣れないうちはとまどってしまうかもしれません。