一般的にカフェは、雑談、待ち合わせや勉強などで利用します。
その中で、私が勉強していた過去に触れてみたいと思います。
あれは、ちょうど7年前、国際交流センターみたいな所で中国語の勉強のため個人レッスンの先生を頼んだことがありました。
中国語の先生は、私立K大学の留学生で、日本語は少しカタコトでした。
毎週土曜日に中国語をカフェで勉強するようになりました。
最初は国際交流センターのサロンで勉強していましたが「ここでの勉強は遠慮して下さい」と言われて、カフェで勉強することとなったのです。
中国語の先生は、孫さん(仮名)という女性で、英検準1級を持っていて、真面目で頭の良い学生でした。
彼女の出身は農村の田舎町で、親戚からの援助で留学してきているとのことでした。
中国語は、発音が難しく、同じ「ま」でも4つ発音があり、文章を書くことは出来るようになったのですが、他の中国人に話しかけても、発音が違ったらしく、字を書かないと通じなかったです。
ほぼ毎週の事なので、地元のカフェは制覇したと思いますが、よく行くお店は限られました。
オープンテラス系のお店より純喫茶風のカフェが、しっかりと勉強できたと思います。
勉強を優先させると、落ち着いたお店が良いのは分かっているのですが、おしゃれ感のカフェに引っ張られてしまいがちでした。
やはりお互いに若いから、華やかさや流行を気にした店になり、周りが気になっていたのかもしれません。
お店の事が話題になると、言葉が出てこないのでお互いがジレンマ状態でしたが、それはある意味では、生きた言葉が学べる点では良かったのだと思います。
結局、中国語の難しさに挫折しましたが、自己紹介で「私の名前は〇〇です」「元気にしていますか」「ご飯食べた」くらいなら、今でも話せます。
1年の留学を終え、彼女は中国に帰りました。
彼女が帰国して、何度かパソコンのメールでやりとりしていましたが、半年くらいで連絡が途絶えて音信不通となってしまいました。
今でも、よく勉強したカフェの前を通ると、懐かしさと、なんともいえない感情が交錯し、彼女のことを思い出します。