エスプレッソは、日本では最も飲まれているコーヒーとは違う、コーヒー通の人、コーヒーが好きな人が注文して飲んでいるイメージがあります。
ところが、イタリアやフランスではコーヒーといえばまずエスプレッソといっても過言ではないほどで、もっとも一般的なコーヒーとなっています。
イタリアではカッフェといえばエスプレッソで、街の中のいたるところにあるバーでは立ち飲みでエスプレッソを飲む現地の人たちの姿を良く見かけます。
そんな、イタリア人とは切っても切れない関係にあるエスプレッソですが、現在日本のカフェやコーヒーショップ、喫茶店などでよく見られるエスプレッソにはイタリア系とシアトル系のものに、大きく分けられます。
イタリア系のエスプレッソは、いわゆる正統派のエスプレッソですが、カップに注がれたストレートのエスプレッソに、グラニュー糖をどっさり、底の部分に溶けきれずに残るくらいの量をたっぷりと入れて、2,3回にわけてぐいっと飲み干すのがもっとも一般的なスタイルです。
エスプレッソは、ストレートでも苦味、甘味、渋みのバランスがとれていますが、そこに砂糖を沢山加えることによってさらにこの3つの味わいのバランスが整って、エスプレッソでしか得られないうまみが生まれるのです。
このうまみのとりこになる人が多いんですよね。
この、エスプレッソにミルクを加えてつくるカプチーノやカフェラテです。
さまざまなコーヒーのベースにも用いられているのがこのエスプレッソなのです。
また、ホットだけでなくアイスで飲まれることもあります。
泡立てられた、フォームドミルクの量が少ないためラテアートもやりやすいですね。
シアトル系のエスプレッソは、ストレートで飲まれることよりも、ミルクを加えたり、さらにはホイップされた生クリームやさまざまなフレーバーのシロップを加えたりしてアレンジを楽しむのみ方が一般的になっています。
シアトル系のコーヒーショップでの定番人気メニューにラテがありますが、これもエスプレッソがベースとなっています。
甘味や風味を後から加えることで、単なる飲み物というよりもスイーツ的な感覚が多くなっていますね。