ワインはアフターファイブを変える

「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり」と若山牧水は、独酌の楽しみを歌いました。

秋はイチョウの葉が風に舞い、夕暮れ時が早く訪れるころ、お酒もまた味わい深いものになります。

熱燗もこの時期にはよいものですが、嗜好を変えてワインはいかがでしょう。

白ワインに、秋が旬の秋刀魚のカルパッチョ、赤ワインにはローストビーフがオススメです。

ワインの歴史は古く、紀元前3000年ころにはすでに東はインドから西はエジプトまで、ワイン作りが行われていたそうです。

レオナルドダヴィンチの名画「最後の晩餐」の中にもワインは登場しています。

キリストがワインを「わが血」といった故事から、キリスト教の布教とともに教会の周りにブドウ畑が作られて良質のワインができるようになりました。

日本においてもその歴史は意外に古く、ぶどう作りは平安時代末期より始まったといわれるところから、ワインづくりも同時期に始まったといわれます。

ワインの産地は、ギリシャ、イタリア、南仏、スペインなど地中海地方がその中心地となっていますが、南米のチリ、北米のカリフォルニアなどでも生産されています。

日本の主要な生産地は、山梨県です。

日本においても、食の洋風化に伴って、ワインも一般的な飲み物になりました。

特に、イタリアンにはワインがよく似合います。

カップルがオープンカフェでパスタを食べながらワイングラスを傾けている光景を見かけます。

明かりが灯るころ、仕事から解放された安堵感が、二人の表情に浮かんでいます。

そして、明日への鋭気を養っているのかもしれません。

ワインは、アフターファイブを変えました。

一昔前の仕事帰りのパターンは、上司と部下が、居酒屋で日本酒を互いに注ぎ飲むという形でした。

たいていは、部下が上司にお酌し、そして今度は、上司が部下に返盃する。

職場外でこうして実社会のルールが先輩から後輩へ引き継がれてきました。

今日、職場における人間関係の希薄化が指摘されています。

しかし、仕事は仕事、プライベートは別といった若者の考え方は、「個をたいせつに」と教育された彼らにとっては、当然のことなのでしょう。

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