喫茶は遠くなりにけり

今はカフェというお店が街にあふれていますね。

一昔前までは「喫茶店」として大いに街の一角を占めて、日常の生活から離れ憩いのひと時を与えてくれる場所でした。

1554年にオスマン帝国(トルコ)の首都コンスタンティノーブル(イスタンブール)に、トルコ・コーヒーを出す店としてカフェは誕生しました。

本格トルコ・コーヒーとは、長い柄のついた“ジェズヴェ”と呼ぶ小さな手鍋に、極細に挽いたコーヒーと水(好みで砂糖を入れ)をかき混ぜて熱した炭の灰(砂)の上に置きます。

やがて膨らんで泡立ってきたら、半分をカップに注ぎ入れ、残りを炭の灰の上に戻します。

もう、ひと泡立ったら先ほどのカップに注ぎ入れます。

こうして、こさないコーヒー伝統のトルコ・コーヒーの完成です。

日本におけるカフェ(喫茶店)の始まりは明治の末期になります。

ブラジルコーヒーを広く広める為にブラジル政府の後押しで、1911年に「カフェ・バウリスタ」が東京、銀座に開店しました。

そして、その後全国に展開して行き、“喫茶店”の始まりです。

実は、その時期にもうひとタイプのお店が展開してゆきました。

それは、料理とアルコールを提供する店として大正・昭和の時代を経て日本で言う“カフェ”の原型です。

1900年頃(大正)には、コーヒーも大衆に浸透してコーヒーのほかに、ジュースやドーナッツが楽しめるミルクホールが大いに賑わい栄えました。

1950年頃(昭和)には華やかで美しい内装の“純喫茶”や“ジャズ喫茶”に“歌声喫茶”、“山小屋喫茶”などの喫茶店がブームとなりました。

1970年頃には珈琲豆の産地別の本格的なコーヒーをサイフォンで沸かして、飲ませてくれる珈琲専門店(喫茶店)が開店して行きました。

今ではエスプレッソバー(SBやMC)の登場で現在のカフェブームに火が付きました。

昔ながらの喫茶店とは店内に心地よい音楽が流れ時のすぎ行くのも忘れて、コーヒーを楽しみ自由な時間を過ごさせてくれるお店でした。

また、モーニングサービスというシステムがあり、早朝にトーストとベーコンエッグとサラダとコーヒーがセットになって出勤前の忙しい時に重宝するサービスでした。

今、喫茶店は時代の流れに取り残されて、年々姿を消しています。

ただ、一人で切り盛りしているマスターには頑張ってほしいかぎりです。

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