旧友との語らいの場としてのカフェ

『田舎に家を買ったので、遊びに来てください!』

学生の時に部活も一緒だった後輩で、毎日真っ黒になって白球を追った友人からの連絡でした。

もうかれこれ20年程前になると思いますが、お互いに生活に追われ連絡もせずにいました。

もう老後の人生設計を始めたのかと、冷やかし半分で出かけて行きました。

福岡県南部の山間地で、私が思っていた以上の山奥で、たどり着くまでかなり車を走らせました。

さらに悪い事に、連日の雨で付近の道が通行止めになっており、迂回して何とかたどり着いた時には、もうお昼頃になっていました。

そこは柿園に囲まれた古民家カフェで、私は予想外のことに驚きました。

おススメご膳を注文しました。

メニューは山菜おこわ、だご汁、干野菜の煮物、自家製漬物(当日はきゅうりと茄子の糠着け)、デザート(白玉団子の小豆あんかけ)でした。

美味しかったことと言ったらありません!

昔話から近況まで話題は尽きる事は無く、会わなかった時間を埋めるように楽しく過ぎて行きました。

時間も忘れて話が弾み、アフターコーヒーを何杯飲んだかも覚えていません。

30代でご主人を亡くし、長男を独り立ちさせ、これからは自分の人生を生きたいと一念発起して買ったのがその家だったそうです。

何とパワフルで粋な生き方でしょうか!

そう言えば、メニューのだご汁の団子が彼女らしく、大きく存在感があり美味しかったですね(笑)!

この日の午後のひと時で、何十年の空白が埋まった気持ちになれたのは、美味しい食事とお茶のおかげではないかと感じています。

そのカフェ&ギャラリーを少し紹介します。

入ってすぐは、土間に囲炉裏のある食事処で囲炉裏の火を囲んでの食事は風情が有りました。

二間続きの和室には、陶器や世界各国の布地や雑貨が所狭しと並んでおり、目を楽しませてくれます。

訪ねた時期が冬でしたので、一番奥の床の間にはお内裏様が飾られていて、オーナーの心遣いと優しさを感じました。

食だけではなく、心も満たしてくれるカフェで大いに満足した一日でした。

帰路につく頃には、すでに日が落ちていて、鮮やかな橙色に熟した柿園の柿を土産に頂き、古民家カフェを後にしました。

とても楽しい一日でした。

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