東日本大震災からもうすぐ3年を迎えようとしています。
震災地である東北復興に向けて、現在でも日本全国から支援の援助が必要です。
未曾有の大震災から1年半を経た2012年11月、被災地である宮城県石巻市の市役所1Fに新しいカフェがオープンしました。
店の名前は、震災復興カフェ『 』(カフェかぎかっこ)。
地元の高校生約50人が自主的に参加をし、ゼロから立ち上げた店です。
メニュー作りや料金設定まで全て高校生だけで話し合いながら決め、主体となって働いています。
学校が休みの土日を中心に頑張っています。
当初、大阪市内にある民間非営利団体法人「み・らいず」の支援により計画が進められました。
今では、全国の支援団体から5つの団体も追加参加しています。
地元高校生の就職支援と起業意欲、また人材育成を趣旨として運営されています。
店名『 』は、何でも入る可能性や個性を大切にしたい思いがあるようです。
みんなで全てを作り、全ての可能性を信じて協力しあう、大切な思いが込められています。
このカフェでは、地元宮城で買い付けた野菜や地元の水産企業で生まれた商品を多く取り寄せています。
「石巻を元気にしよう」との思いで地元商品を使用して、安心して食べられる宮城の食品をアピールしています。
そして、震災でマイナスイメージのついてしまった自然(特に水)を強調したメニューや、木を利用したデザインなどを通して、来店してくださった皆さんに笑顔を届けられるように配慮し、明るい場として提供し続けています。
また、この店で働いている高校生に対して、多くの地元企業も支援しています。
企業や店舗への就業体験や働く高校生が企画したイベント、ワークショップなども多く開かれています。
地元の人と交流し、地元と一体となって学びながら成長できるカフェでもあります。
ここで働いている「 」高校生の夢は、全国に、このような店が広がることだそうです。
このようなビジネスは、全国的にはまだまだ少ないのが現状のようです。
高校生活での思い出作り、貴重な体験はかけがえのないものになっていくと考えられます。
東京をはじめ全国各地で、高校生に対する支援として、また地元でできる地域活動として、もっともっと増えていってもらえればと思います。