留学生カフェ登場

新聞の報道によりますと、福岡県糸島市に留学生カフェが開店したようです。

同市には九州大学があり、数多くの国々から留学生が来日しており勉学に励んでいるとのことです。

文化も習慣も言葉も異なる日本で生活するのは、留学生にとってさまざまな困難がともなうことでしょう。

一人で悩みを抱え込み、苦しんでいる学生もいることでしょう。

そんな留学生の交流の場として、また地元の方たちとの触れ合いの場として、留学生カフェが開設されたようです。

ところで、留学生カフェは各地の大学にありますが、ほとんどが大学の構内にあり留学生同士の交流に重点を置く傾向が強いようです。

一方、この糸島のカフェは九大の学生が運営しているもので、しかも市内の商店街の中にあります。

ここに、このカフェの大きな特色があります。

活動としては、留学生の母国のお正月の紹介や留学生と地元住民が餅をついて、その餅を子供たちが老人に配るというユニークなものもあります。

今年の持ちつき大会には、地元の方も含め総勢290名が参加したそうです。

またクリスマスには「一日だけ異国のスウィーツが食べられます」と留学生側も積極的に地元に溶け込もうとしています。

かつて、夏目漱石は文部省から留学を命ぜられ、1900年にイギリスに渡りました。

その留学のことを漱石は、「倫敦塔」にこう記しています。

「余はあてもなく倫敦をさまよったのちロンドン塔を見物した」「余は現実か幻想かわからなくなりロンドン塔を出る」と。

封建時代から文明開化へ向かい始めた日本と世界の文明の最先端を行くロンドンとの違いの大きさに、漱石は驚き、戸惑いそして嫌いました。

以前より極度の神経衰弱であった漱石の病状はさらに悪化し、「漱石発狂せり」と文部省内でうわさとなり、帰国を命じられ1902年12月ロンドンを発ちました。

百年前も今も留学生のメンタル心理は、さほど変わりはないでしょう。

糸島の留学生カフェが、異国で学ぶ学生に、心理的ゆとりを持たせ、さらに地元との交流で日本の理解の助けになればと願ってやみません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です