空間デザインと人の動線

空間デザインの仕事は意外と多岐にわたります。

家の設計や近くのカフェの設計からクリスマスの屋外イルミネーション、更には大きな駅の設計まで。

建築家やインテリアデザイナーの仕事とも一部被りますし、そうした資格を持っている人も多いようですが、屋外イルミネーションまではやらないという人も多いそうです。

極端な話、何もない空間に椅子と机を置けばその時点で空間をデザインしたことになります。

椅子と机の材質や大きさまで決められれば、更にデザインの度合いは高まるでしょう。

こうしたことから空間デザインとは「どこに、どういうものを、どのように配置するかを決める仕事」と言ってもいいでしょう。

とりわけ臨時のイベントでは、ブースの配置・個々のブースの設計などで、デザイナーが中心となって活動することも多いようです。

ただ空間デザインということで言えば、意外と大事なのが「人の動線」だと思います。

例えばあるホールを借り切って行う展示会の場合、通常なら空間の中央に人気の出そうなブースを配置するのですが、イベントによっては人の流れを外に逃がす為に、敢えて壁際に人気のブースを配置することがあります。

中央に人気のあるブースを配置すると、そこが行列や人だかりになって動線をさえぎり人の流れが滞ってしまいます。

なので、定期的に開かれて何十回となっているイベントには、この手のノウハウがあることも多いです。

一つのブース内の配置でも、そこにある展示品を全部見て欲しいなら、人気商品に対するこうした配慮は必要かもしれません。

またカフェや飲食店でも、人気があるからと言ってテーブルや椅子を詰めて配置すれば、隣の席とのスペースに余裕がなくなって、落ち着かない、出入りのしにくいお店になります。

他にも建築物全体の設計で言うなら、出入り口やお手洗いや階段・エレベータ・エスカレータをどう配置するか、その周りをどうするかも空間デザインの「人の動線」という意味では大事なポイントだと思います。

特に商業施設であれば、エスカレータで上り下りした先の正面をどうするかは重要な問題になるでしょう。

思わず足を止めたくなる何かがあれば、それがきっかけでその階やそのお店に滞在し、売り上げにつながることも十分あり得ますから。

これは家電や家具のデザインでいえば「使いやすさ」「表示の分かりやすさ」に相当する部分だと思います。

売れているお店は意外とこの部分がしっかりしているような印象があります。

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