神戸が発祥の洋菓子店。
今では、ほぼ全国(北は東京まで)にカフェが併設されていなくても、洋菓子の取り扱いをしている百貨店を多数見かけます。
私は、そこの洋菓子を仕事で退職する際や、何かある度によく利用しています。
そこの洋菓子の由来は、ドイツのお菓子を主としていて、日本人向けに作られています。
四季の素材を使用しているので、その洋菓子が出てきたら「秋だなぁ」とか感じさせてくれます。
何故ドイツ菓子なのかというと、母親が家族のために作るおやつのように素朴で優しい味だからです。
季節のフルーツの味をそのまま活かしたシンプルで素朴な洋菓子。
私はこのお店のコンセプトが大好きです。
そのため、ここの洋菓子にはドイツ語のネーミングが多いのも一つの特徴です。
なにより、「商品開発部」というものがここには存在せず、機械も最低限、あくまでも手作りにこだわっているのです。
「お客さまが一番」基本ですが、大きくなると利益目的になってしまう事も多いですよね。
ここのHPには社長の顔や名前が載っていません。
一度のぞいてみて下さい。
神戸に週末出かけるとよくここのカフェを利用していました。
行く店舗は、セルフサービスだったので、注文カウンターはいつも大行列で、座席の確保も大変でした。
それでも、ここが好きだったのは、ここに中年の男性スタッフの対応です。
老若男女問わず、いつも明るい笑顔で対応してくれていたからです。
座席を探していたら、直ぐに声をかけて下さりました。
また、座席が片付いて無かったら、パッと綺麗にして座席を作って下さったります。
そして、セルフサービスなので返却口に持って行こうとすると、さっと笑顔で対応して下さる、気遣いの細やかさにいつも「素敵な方だよね」と話していました。
夏の暑い時も、冬の寒い時も、常にお客さまの立場からの目線で、あの笑顔と明るさが本当に和みました。
神戸を離れ、なかなか行けなくなりましたが、ここの洋菓子を百貨店などで見かけるといつも思い出します。
私が今まで行った事があるカフェの中で一番素敵な店員さんだと思いました。
一度、行かれてみたら、私と同じようにきっと思われると思います。