カフェや喫茶店やレストランでいただくコーヒーと家で飲むコーヒーは別物だから、と、美味しいコーヒーを自宅で飲むことをあきらめている人はいませんか?
確かに、プロならではの技や器具、コーヒー豆を使っているのですが、かといって自宅で美味しいコーヒーが飲めないわけではありません。
いつもと同じコーヒー豆でも、淹れ方にちょっとこだわることで、まるでちがう豆のコーヒーを飲んでいるかのような違いを感じることができるようになるのです。
ドリップコーヒーを淹れるには、ペーパーフィルターを使用します。
容器にペーパーフィルターを正しく敷いて、コーヒーの粉末を均等になるように平らに入れてください。
お湯は、ドリップコーヒー用のポットに入れて準備します。
まずはじめにお湯を注ぐときに、細く長くゆっくりと、粉末全体に染み渡るように注ぎます。
すると粉全体がふくらんで盛り上がってきます。
サーバーには、数滴のコーヒーが垂れるくらいがちょうど良いです。
フィルターにお湯をかけないように気をつけてくださいね。この状態で約20秒間待ちましょう。
この蒸らしのプロセスを行うことによって、多孔質であるコーヒーの粉にお湯の通り道ができて、コーヒーのうまみがじゅうぶんに抽出されるようになるのです。
さて、蒸らしが完了したら、お湯を注いでいくわけですが、あくまでも静かに注いでいきます。
コーヒーの粉末全体に行渡るように細く、「の」の字を描くように注いでください。「の」の描き始めを、粉の中心部にして、そこを中心として輪を広げていくようなイメージですね。
輪を広げたら、今度は中心に向かって小さくしていくようにして、粉末にムラなくお湯が行渡るようにしてください。
ドリッパー内のお湯が1/3程度になったら再びお湯を注ぐ、という行為を何回か繰り返してください。
四湯目くらいで淹れ終わるくらいのペースがちょうど良いでしょう。
お湯を注ぐ量と、サーバーに垂れる量が同じくらいの細さになるように気をつけて、お湯を注いでください。