最近の紅茶は、コンビニエンスストアをのぞいてもストレートからミルクティーまで、さまざまな種類が出ています。
私が紅茶に興味を持ったのは、約20年前の紅茶ブームが盛んな頃です。
親戚の一人が、インドで仕事をするようになり、そこの家へ遊びに行った時にいろんな紅茶を飲ませてもらったのがきっかけでした。
これは、「ダージリン」これは、「アッサム」と説明を聞きながら、紅茶はこんなにも味に差があるのだと感じました。
紅茶や日本茶、ウーロン茶も同じつばき科の木ですがお茶の味は全く別物です。
発酵度の違いによって違うお茶になるらしいのです。
日本茶は発酵度0パーセント、途中まで発酵させるウーロン茶は70パーセント、全発酵させる紅茶の発酵度は100パーセントです。
紅茶やコーヒーも同じようにカフェインを含む飲み物なのですが、私は朝起きてすぐに口にするのは、コーヒーですが、本当に疲れた時は無意識のうちに紅茶を飲んでいます。
その時の紅茶は、お砂糖とミルクをたっぷりと入れたロイヤルミルクティーが多いです。
同じカフェインでもコーヒーのカフェインは、頑張る成分、紅茶のカフェインは、くつろぎ成分がたくさん入っているのかもしれません。
今でも紅茶は、イギリスと思ってらっしゃる方も多いようですが、もともとお茶は中国から日本、そして日本からヨーロッパへ伝わって行きました。
なぜ日本のお茶が、ヨーロッパへ伝わったのか、それは、日本の茶道の影響が大きいようです。
千利休が、完成させた茶道の「侘びさびの世界」は、日本人だけでなくヨーロッパの人たちをも感動させたのでした。
さらにヨーロッパの人たちは、日本人の着ている物や礼儀正しい行動にも感動しました。
紅茶は、飲み物としての役割だけでなく、文明や文化も一緒に運んで広げているようです。
鎖国をしていた日本からのお茶の入手が、困難となったヨーロッパは中国やインドから直接お茶(半発酵茶)を輸入する事になり、後に紅茶の普及となっていきます。
今でも日本のお料理やさまざまな文化が、世界の各地に広がっているのは、日本のお茶がヨーロッパに伝わったように「日本の茶道の侘びさびの世界」が、影響しているのでしょう。