イギリスの2代目首相チャールズ・グレイ伯爵は、中国の外交官から贈られた香を人工的に付けた紅茶を大変気に入り、お茶の商人に類似品を作らせました。
これがアールグレイの発祥の通説です。
アールは伯爵という意味で、アールグレイは高貴な人たちに飲まれていた紅茶です。
アールグレイの元となった中国のお茶は正露丸のような香りがします。
類似品を作るときに、正露丸の香りの代用品として、ベルガモットを用いました。
ベルガモットはアロマオイルなどにも使われるものです。
リラックス効果があり、気分がすっきりとして、気持ちをリフレッシュすることができます。
また、消化器官にも働いて胃もたれを癒し体の調子を整えてくれます。
そして、うがい薬にも使われるベルガモットなので喉の調子を整え、口内炎を癒す効果があります。
香りが高い茶葉なので、お菓子作りにも最適です。
クッキーやマドレーヌ、シフォンケーキやゼリーなど幅広く使えます。
料理にも使えて、紅茶で豚肉を煮る紅茶豚などがあります。
紅茶の成分が肉を軟らかくしてくれるのだそうです。
機会があれば、一度試したいと思います。
アールグレイには精神安定剤のような働きもあります。
不眠症だったマイケルジャクソンが飲んでいたら、まだキング・オブ・ポップは生きていたかもしれません。
よくコーヒーと紅茶のカフェインはどちらが多いかということが言われます。
が、グラムあたりのカフェイン含有量は、紅茶のほうが多いのですが、コーヒー一杯と紅茶一杯とでは、コーヒーのほうがカフェインを多く含んでいます。
なぜなら、コーヒーはコーヒー豆を一杯あたり10g使うのに対して、紅茶は2~5gしか使わないからです。
結果、コーヒー一杯のほうがカフェインを多く摂取することになります。
個人的にはコーヒーよりも紅茶が好きで、特にミルクティーをよく飲みます。
茶葉はアールグレイが一番香ばしく、興奮しているときは落ち着き、抑うつの時には、気分を上げてくれる作用があるので、大好きです。
グレイ伯爵に感謝します。