あなたは、数ある紅茶の中ではどの種類がお好みでしょうか?
紅茶には、さまざまな種類がありますが、ここで「アールグレイ!」と答える人はけっこういるのではないでしょうか??
カフェに入って紅茶を注文するときでも、メニューにアールグレイを載せているお店は多いですよね。
アールグレイは、あの芳醇な香りが魅力です。
ところで、この香りですが、どこから来ているのかご存知ですか!?
もしかして、茶葉そのものの香りだと思っている人はいませんか?
そう信じている人は案外多いみたいです。
アールグレイは、あとから香りを付け加えた、いわゆるフレーバーティーの一種になります。
まず、かつて「ラプサンスーチョン」という、松の焙香を付け加えた紅茶が大人気となり、茶商らはこの魅惑的な香りの紅茶を自らの手で再現しようと必死に試みたのですが、ラプサンスーチョンの香りのイメージである竜眼が入手困難であったことから、その代わりになる香料が求められました。
そこで登場するのが、「ベルガモット」です。
竜眼の代わりにシチリア産のベルガモットを使って香り付けをしたものが、グレイ伯爵の名前にちなんで「アールグレイ」となったのです。
中国で、グレイ伯爵が紅茶の着香方法を尋ねたものをロンドンにある紅茶商ジャクソン社へと伝え、ジャクソン社でさらに研究を重ねました。
独自の研究の結果として、アールグレイを発売しましたが、これが爆発的な人気を博し、人々の高い評価を得たということなんです。
アールグレイの香り付けをしているベルガモットは、ミカン科の植物で、香りは柑橘系のさわやかでフレッシュなものです。
もともとは中国の紅茶、竜眼の香りのまねであったアールグレイですが、今では世界中で定番の紅茶として高い人気を誇っています。
アールグレイに、レモンピールやオレンジピールを加えたレディグレイという紅茶も、高い人気を持っています。
ぜひ、ストレートティーとして味わっていただきたい紅茶です。^^