紅茶の健康への効能を考えるとき、その含有成分や効用は紅茶の産地と熟成度などによって違ってきます。
一口に紅茶といっても種類は多く、インド最大の産地アッサム種(熱帯産)の紅茶と中国(北東部)安徽省産のキーモン種(温帯産)の紅茶では含有成分や効用が違います。
含有成分にはポリフェノール(カテキン類、テアフラビン・テアルビジン)にカフェインとビタミン、アミノ酸、無機成分などが入っています。
ポリフェノールはその分子の中に複数のフェノール性のヒドロキシ基を持つ植物成分で、ポリとは多くのという意味です。
カテキンはポリフェノール(フラボノイド)の一種の渋み成分で、昔はタンニンと呼ばれていました。
テアフラビン・テアルビジンもポリフェノールの一種で紅茶の色を出しているカテキンの重合体で、化学構造は未解明です。
カフェインは柔らかな苦味成分でそれぞれの紅茶が持っている特徴を形成しています。
ビタミン、アミノ酸、無機成分は甘味と旨味成分です。
紅茶を飲用することで得られる健康には、カテキンやポリフェノールの作用で生活習慣病の心臓病、ガン、高血圧、脳卒中、糖尿病などの予防、老化の抑止に効果があります。
カテキンやテアフラビンは食中毒細菌に殺菌効果が認められています。
カテキンの効能の糖分分解酵素の働きでダイエットの効果があります。
紅茶のカフェインの働きにより疲労回復とストレスの解消効果も認められています。
体内の有害成分を紅茶ポリフェノールが吸着してカフェインによる利尿作用で尿として体外へ排出する効果があります。
ミネラルは体の中の新陳代謝をスムーズにする栄養素で紅茶内にふんだんに存在するカリウム(ミネラル)と体の中のナトリウムが置き換わる為に脳卒中の予防に効果があります。
紅茶に含まれるビタミンB1とB2にナイアシンの働きにより肌荒れ、美容効果と手足のしびれ、倦怠感の改善、疲労回復に効果があります。
一日の終わりに少し時間を作り、お気に入りの紅茶をスローペースで飲めば一日の疲れも取れて癒しの時間を楽しんではいかがでしょうか。