カフェや喫茶店で紅茶をオーダーすると、「レモンですか、ミルクですか?」・・・こんなやり取りが定番ですよね。
日本では、紅茶はストレート以外には、レモンティーかミルクティーが二大定番の飲み方といえそうです。
確かに、ミルクティーは世界的に見れば超定番な飲み方で、むしろストレートのほうが珍しいくらいです。
では、レモンティーはどうなのでしょうか??
実は、レモンティーは主に日本と一部ヨーロッパ数カ国でのみ飲まれているものなんです。
そして、レモンと紅茶の相性ですが、これが実はあまり良いものではないのです。
というのは、レモンの皮には油分が含まれているのですが、この油分と紅茶のタンニンが結合すると、紅茶の苦味が強く感じられるようになってしまうのです。
ああ、そういえば。。。と、思い当たった人はいませんか??
となると、レモンでも皮付きでなければ苦くならないということになります。
でも、この苦味がなくても、レモンを入れると紅茶の水色が薄くなるという理由で、避ける人もいます。
濃い色の紅茶でも、レモン汁を入れると明るいオレンジ色に変化しますね。
これは、紅茶の色の元となっている成分、テアフラビンの特性によるものです。
テアフラビンは、酸性度が弱いと赤みが津用、酸性度が強くなると色が薄くなるのです。
レモンのクエン酸が、紅茶に加わることで紅茶の酸性度が高くなって、色が薄くなるということです。
ここで気をつけていただきたいのが、いくら水色が薄くなるからといって、紅茶を必要以上に濃く入れたりしないことです。
濃く入れた紅茶にレモンを加えると渋みが強くなってしまいます。
レモンティーに、皮ごとレモンを使用することのデメリットは他にもあります。
レモンなどの柑橘系のフルーツは、輸入物が多いのですが、輸入された柑橘系のフルーツに日本では使用が禁止されているOPPという農薬が使われていることがあります。
そして、このOPPは、カフェインと結びつくことによって、発がん性物質へと変化してしまうということなのです。
国産のレモンでも、農薬を使っていないとは限りません。
とりあえず、皮は取り除いて紅茶に入れるのが無難と言えそうですね。